今回の勉強会では、トレーナー、整体師、
ストレッチトレーナー、加圧インストラクターと
様々な身体のプロのみなさんに
相手との向き合い方
相手との距離感
相手を感じる
背骨から末端に力を伝える
といったことを体感してもらいました。
触診の仕方や頚椎の調整、脚の調整などは
比較的簡単に相手の身体が楽になる施術なので
肩こりや首痛の症状を和らげることができます。
しかし、細かいやり方や方法論というのは、後からいくらでも学べます。
この勉強会では、このような具体的なことよりも時間をかけてお伝えしているのは抽象度の高いことです。
大事なことは頭で理解するだけでなく、身体でも実感してもらう検証をすることで、体感として身につけること。
何回も何回も練習して一度、自転車の乗り方を覚えてしまえば、いつでもまた乗れるのと同じ感覚です。
身体で覚えてしまえば忘れませんからね。
勉強会の様子
形は同じように見えても、触れられた感覚は全く違うことがあります。
同じように触っていても、腕の筋肉に無意識の緊張が入っていると、触れられている人は違和感を感じてしまうので注意が必要です。
ちょっとしたことなのですが、この違いは潜在意識では大きな違いで、表面的に心地よく感じていても、実は身体的には不快を感じている状態です。
快ではなく不快感ですよ。これは絶対避けたいですよね。
下の写真では、その緊張を取ると触れてる手が変わるのを体感しています。
その自然な手を作るためには背骨から力を伝えなければいけないと思っていて、そのためには背骨の感覚を養う必要があるといつも感じています。
では、背骨の感覚を養うためにどんなことをするのかを次でお話しますね。
背骨の強さとは
下の写真の姿勢で人が乗っても、背骨で支えていれば
簡単に手足を床から上げることができますが、
力で固めてしまうとフラフラしたり
手足が上げられなかったりします。
背骨の力をうまく使えれば、女性でも簡単にできてしまいます。
骨になるという感覚が分かるようになってくると
背骨をもっと頼っても良いこと気づきます。
触れている場所を感じる
下の写真は、背骨の一箇所を感じる練習です。
押されている箇所に意識を向けて、
その部分を動かしていきます。
触れている場所を感じることは、
自分の体をコントロールする上で
とても大事なことです。
自分のイメージと実際の身体の動きのズレが
身体を痛めたり、力の伝達がうまくいかない
理由の一つになっているんですよね。
そして、触れられている相手にも、
そのズレが違和感を感じさせてしまいます。
とにかく、自分の身体をコントロール
できるように日々意識すること。
それが人を触る仕事をしている人が
プロとして追求するべきことだと思っています。
相手を感じる
手と手を合わせる。
実は、これだけでも違和感を感じます。
いかに心地よい触れ方ができるかを検証するのですが、なかなか相手と一体感を出すことができません。
一体感を出せると、不思議とお互いに心地よい感覚になってきます。
その心地よい感覚のときには、相手との距離感もちょうど良く相手の緊張がゆるむ距離でもあるのです。
まとめ
今回、いろいろと検証、実践をしました。
大事にしていることは、
まず相手ということ。
そして、
自分を内観する
ということです。
この両方の視点を持つことは身体のプロに限ったことではなく、なにか悩みを抱えている人にも通用する概念です。
身体の不調を抱えている、パフォーマンスが上がらず伸び悩んでいるといった外面的なことにも当然当てはまりますし、もっと言うと人間関係や、自分に自信が持てないなどの内面的な部分にも生きてくるものです。
二人組での検証は特にその人の特徴が身体に表れるので、自分の今の状態を知るのには最適な稽古になります。
私自身、意思を出す、自分のことばかりにならない、相手を気遣うなどといったことを意識していますが、
『あっ、今のは違ったな』とか
『もっとこうしたほうがいいな』など
反省の連続です。
普段から何をどう意識しているのか?
成長していくにはこのことを頭に入れておく必要があると思っています。
さて、今回も参加者のみなさまのおかげで
和やかな雰囲気で勉強会を進めることができました。
こんな視点もあるんだということで、
参考になればうれしいですね。
参加者のみなさまありがとうございました!
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