こんにちは、青木です。
以前のブログで『疲れている人に読んでもらいたい話』としてエネルギーについて抽象的な視点からお話しました。
自分のエネルギーがストレッサーにより奪われたり、
また何かを与えてもらったり、逆に与えることで
エネルギーをチャージできるという考え方でした。
では、実際に人の身体ではエネルギーというものがどう影響するのか?
また、疲れがとれにくいとか疲れやすいというのはどういった状態なのかを具体的にお話してみようと思います。
少し難しい話になるのですが、覚悟して読んでくださいね。
人間は実際、摂取した栄養をもとにエネルギーを作り出しています。
うまくエネルギーが作り出されているときは、
疲労など感じず毎日活動的な状態でいられるわけです。
そこで大きく関わってくるのが代謝です。
吸収された栄養素がエネルギーに変化するプロセスを代謝といいます。
糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、アルコールなどそれぞれ代謝の仕方があり、その際に必要な酵素などもあります。
糖質の代謝
糖質の場合でいうと、食道を通って出て消化された炭水化物が小腸で分解されてブドウ糖になります。
エネルギーに変化するときには酸素を使う代謝と使わない代謝があって
酸素を使わない代謝を
解糖系
酸素を使う代謝を
TCA回路
といいます。
解糖系ではブドウ糖1分子でATP2分子できますが、TCA回路では36分子のATPが作られます。
※ATPというのはエネルギー源になる物質のことです。
TCA回路で作られるATPのほうが多くエネルギーに変えることができるわけですね。
TCA回路では酸素が必要なのですが、
疲れやすい状態では酸素が供給されにくいのではないか?
と考えることができます。
酸素はどうやって運ばれるかというと、血液をで運ばれますね、
じゃあ、血液の中の何が運んでいるのかというと、赤血球になるわけです。
となると疲れやすいという現象は、赤血球が少ないから・・・
というのもひとつの原因かもしれません。
じゃあ、赤血球を生成するには何が必要なのかな?
というと、
ビタミンB⒓や葉酸といった
ビタミンが赤血球の生成に必要だということがわかります。
取り込んだ酸素を全身に運搬してくれる
ミネラルの鉄も大事になるでしょう。
そうなると何を食べればいいのか?
ということも分かってきますね。
ビタミンB⒓はレバー、牡蠣、サンマ、しじみなどに多く含まれています。
1日の摂取基準というものもあって、私の年齢だと2.4μgが推奨量なので、上記の食品を食べれば基準値を超えて摂取することができます。
といった具合に、細かくみていくと何をどれだけ摂取すればいいのかがわかってきます。
こうして、赤血球が生成され、酸素の運搬がうまくいくようになると
ATPを作り大量のエネルギーを発生することができるので、
疲れにくい身体になるということです。
ただ、なんとなくバランスよく食べるというよりも、
必要なものがわかったほうが解決の近道になるので
こういった理屈もあるんだなと知っておくのもよいと思います。
ほかの代謝について話していると
きりがないのでしませんが、
エネルギーといっても、身体の中で目まぐるしく
いろんな作業が行われているのが
わかると思います。
『最近元気がないんだよなぁ・・・』
て思ったら、どんな現状かを把握してひとつひとつ紐解いていくと
解決策が見つかるはずです。
といっても難しい話だと思うので、
専門家に聞くということになるんですけどね。
でも、頑張れば調べられることもあるので
出来る範囲でやってみるのもいいと思いますよ。
とにかく、人間の身体は本当に神秘的です。
知れば知るほど
凄い
です。
そんな凄い身体をもった自分に自信を持ち
そして、いたわりながら生きていきたいですね。
それではまた。