青木正儀です。
前回、前々回のブログで、
師匠のように、垂直落下式握手ができるようになりたい!
ということで、YouTube和身塾チャンネルさんの解説動画をまとめました。
ブログはこちら
垂直落下式握手ができるようになりたい!YouTube和身塾チャンネル解説1『脱力編』
垂直落下式握手ができるようになりたい!YouTube和身塾チャンネル解説2『肘編』
さて、今回は第3段として垂直落下式握手の『膝編』の動画をまとめてみたいと思います。
はたしてこのシリーズは、あとどれくらい続くのでしょうか・・・。
今回のテーマは『膝』です。
ここまで2回の動画で、脱力と肘について見てきましたが、一番大事なことは、
相手との関係性
だということ。
握手技をやろうと思った瞬間、ベクトルが相手から自分に切り替わり相手との関係がなくなってしまいます。
握手技の解説では、脱力、肘、膝など具体的なことに着目していますが、そこに意識を取られると受けている側としては、この人一人でやってるなというふうに感じるわけです。そのとき、力はまったく伝わらないので動かされません。
武道には身体の使い方だけでなく、人との関係性が学べる要素があるということなのです。
難しいのだけども、やればやるほど面白くてハマっていきます。
とはいえ、身体の使い方が抜けてても何もことは起こりません。
ということで、今回は”膝”に意識を向けていきます!
垂直落下式握手解説③『膝編』
- 膝に感覚を入れる
- 意識の距離とは?
- 膝を意識を向けるには?
- 鴨ちゃんチャレンジ
- まとめ
膝に感覚を入れる
山崎さんは「膝に感覚を入れた」と言っています。
さらっと言ってますが、この辺りがわかりにくいと思うので少し解説したいと思います。
感覚を入れたというのはどういうことなのか?
動画の中で山崎さんは、「膝に体重を上手に乗せているんですね」と言っています。
一般的には、膝に体重を乗せるという感覚はあまりないと思います。左脚に体重を乗せるならわかるかもしれません。
しかし、動画では膝という部分に体重を乗せるという表現をしています。実際に膝に体重を乗せているからこそ技がかかるのです。
膝に体重を乗せているという感覚があるということがポイントになると思います。要するに身体の感覚が繊細なんですね。
感覚とは?
感覚という言葉は何のことを言っているのかというと、たとえば、熱いものを触った時、「熱いっ」ってなったり、ほっぺをつねられたら「痛いッ」ってなりますよね。
その時どこが熱いのか、どこが痛いのかは体性感覚により明確になります。
体性感覚のうちの触覚、温度感覚、痛覚などの皮膚感覚は比較的感じやすくわかりやすい感覚です。
そういった感覚と同じように、膝の感覚を高めることができます。
膝に触れられている感覚や痛みの感覚だったり、触れておくことで感じる感覚を覚えておいて、実際に触れられていなくても触れられているような感覚にしておくと、
膝への感覚が高まって体重をかけることや、膝に感覚を入れることができるようになってくるのです。
意識の距離とは?
山崎さんは、「上と下の意識の距離があるとしたときに、どっちかと言えば下の方が大事なんですよ」と言っています。
意識の距離?
まず、ここが聞き慣れない言葉だと思います。意識に距離ってあるのか?と疑問をもちますよね。
頭のてっぺんへの意識、足の指先への意識があった時、意識の距離としては長くなるのは想像できると思います。
そのとき、山崎さんの場合は頭のてっぺんの点、足の指先への点の間も意識している点が無数にあって、その点一つ一つの感覚が詰まっているのではないかなと予想しています。
それができていると山崎さんの言う”意識の距離”というのが出てくるのだと思います。
その意識の距離が上と下にあって、どちらかと言うと下の方が大事だということなのですが、この一言が身体の使い方を上手にする上での一つの秘訣になっています。ここ重要なので聞き逃さないでほしい、そして、その意味を考えてみてほしいと思います。
何か相手に力を作用させようと思ったら、脚が大事なんだなってことです。特に膝ですね。
そして、膝からの波を相手に伝えると山崎さんは言っています。
ここもわかりにくいと思うので下の画像で解説していきます。
山崎さんの場合
の意識の点があり、その点と点をつなげて波にして相手に力を伝えているのだと思います。
どうでしょう?なんとなくイメージできたでしょうか?
膝に意識を向けるには?
チェックの方法としては、膝を引っ張ってもらう(このとき引っ張る人は力づくで引っ張るのではなく、相手の意識が膝にいっているかどうかを感じる引っ張り方をすること)といういことになります。
やっぱり顔が歪むほど意識を向けるのには集中力が必要なんですね。
鴨ちゃんチャレンジ
鴨谷さんが握手技をやってみると・・・
息が切れるくらいの集中力を使ってやりましたが・・・
ということで再度膝へ意識を向けると・・・
腕の緊張が抜けた瞬間
鴨谷さんは、修正力がメチャ高いんですよね。この場で修正して技がかかるのはすごい
この後も動画では、膝への意識の入力を高め、肘の緊張を抜く練習をしています。
さらに詳しく知って握手技ができるようになりたい方は続きを動画でご覧ください。
膝編まとめ
いかがだったでしょうか。
簡単にまとめると、
- 膝に意識を入れる
- 膝から波を伝える
- 肘の緊張をなくす
ということになります。
自分なりに意識しているだけでは、意識したうちに入らないと思っておいた方が良いと思います。鴨谷さんの顔が物語っていますね。
以上、垂直落下式握手解説③『膝編』についてまとめてみました。
ぜひ、動画を見て膝への意識高められるように練習してみてください。
前回のブログはこちら。
垂直落下式握手ができるようになりたい!YouTube和身塾チャンネル解説1『脱力編』
次回は、垂直落下式握手解説④『お腹編』の動画を見て、内容をまとめたいと思います。
おまけ
握手技の動画をまとめてると、自分の身体の使い方の視点が増えるのがありがたい。
いろんな視点を駆使しながら稽古に励んでます。
身体の探究は面白い。
*青木主宰「からだコーチ養成コース」にて。