「正しい身体の使い方」を教えることはありません

身体感覚
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前回は、なぜ今回の覚醒プログラムを6名という少人数で行うのか。

そして、なぜ「対人稽古」を 大切にしているのかについてお話ししました。

半年間、いったい何をするのか?

今回は、「半年間、いったい何をするのか?」について、もう少し具体的にお話ししようと思います。

覚醒プログラムでは、

背骨

足裏

股関節

肩甲骨

呼吸

歩く

触れる

こうした身体のさまざまなテーマを半年間かけて探究していきます。

ただ、ここで一つ、誤解してほしくないことがあります。

この半年間の目的は、「背骨を上手に使えるようになること」でも、「股関節を正しく動かせるようになること」でもありません。

もちろん、そうした身体の変化は 少しずつ起きてくると思います。

でも、私が半年後に目指しているところは、もう少し先にあります。

それは、

自分の身体に起きていることを、自分で感じ取れるようになること。

例えば、何となく今日は身体が重い、そんな日があったとします。

以前なら、

「疲れているのかな」

「年齢かな」

「身体が硬くなったのかな」

そんなふうに考えて、そこで終わっていたかもしれません。

でも、半年後には、その違和感に対して、

「ん?」

と、一度立ち止まるようになっている。

少し歩いてみる。

立ってみる。

足の裏を感じてみる。

呼吸してみる。

身体のどこに力が入っているのか、そっと観察してみる。

すると、

「あれ、右足にほとんど乗れていないな」

とか、

「今日は背中がずいぶん固まっているな」

とか、

今まで気づかなかったものが少しずつ繊細に見えるようになってくる。

そこで、ほんの少し変えてみる。

もう一度、歩いてみる。

「あ、さっきより軽い。」

じゃあ、

なぜ軽くなったんだろう?

もう一度やってみる。

たまたまなのか。

本当に変わったのか。

確かめてみる。

これが、私がこれまでお伝えしてきた、

感じる

気づく

修正する

検証する

という、

「身体覚醒の型」です。

半年間でやりたいのは、たくさんの方法を覚えることではありません。

この循環を、

自分自身で回せる身体を育てること。

私は以前、身体を良くするためには、「何をやればいいのか」ばかり探していました。

このトレーニングがいい。

このストレッチがいい。

この身体の使い方がいい。

この先生が言っていることが正しい。

次から次へと、

外側に答えを探していました。

でも今は、何か違和感があったとき、すぐに答えを探しに行くことはほとんどありません。

まず、自分の身体を観察します。

「何が起きているんだろう?」

そこから探究が始まります。

もちろん、すぐに答えが見つかるとは限りません。

むしろ、分からないことの方が多いです。

でも、

「分からないから、誰かに答えを教えてもらう」

ではなく、

「分からないから、自分の身体で確かめてみる」

ことができるようになりました。

この違いは、私にとって、とても大きなものでした。

だから覚醒プログラムでは、最初から複雑な動きをたくさんやろうとは思っていません。

まずは、

立つ。

感じる。

触れる。

そんなところから始めます。

そこから、背骨や足裏の感覚を育て、股関節や肩甲骨、呼吸、歩くへと、少しずつ身体全体へ探究する領域を広げていきます。

身体は、部品の集まりではありません。

背骨の感覚が変われば、立ち方が変わる。

立ち方が変われば、足裏の感じ方も変わる。

それが、

歩き方や股関節、肩甲骨の動きにもつながっていく。

一つの感覚が変わることで、今までバラバラに見えていたものが、

少しずつ、つながり始めます。

「ああ、そういうことだったのか。」

そんな瞬間が、身体の中で少しずつ増えていく。

私は、そこが身体探究の面白いところだと思っています。

だから、半年後に目指しているのは、たくさんのエクササイズを覚えることではありません。

自分の身体に違和感が起きたとき、誰かに答えを求める前に、

「ちょっと、自分で確かめてみよう。」

と思えること。

そして、

感じて、

気づいて、

少し変えて、

確かめてみる。

その循環を、自分で回せるようになっていること。

言い換えるなら、半年後、

自分の身体の先生が、自分自身になっている。

そんな状態を目指しています。

これが、私がずっとお伝えしてきた、

「教わる身体から、探究する身体へ」

という言葉に込められている意味です。

ここまで読んで、「身体を探究するって、実際にはどういうことなんだろう?」

「自分にもできるんだろうか?」そう感じている方もいるかもしれません。

なので今、この身体探究の世界を、

まず自分自身の身体で体験してもらえる入口

を準備しています。

いきなり半年間、身体探究を始める必要はありません。

まずは、自分の身体を感じてみるところから。

次回は、なぜ私は、ここまでしてこの場所をつくりたいと思ったのか。

そして、

身体には、まだどんな先があるのか。

そんなことを、もう少しお話ししてみようと思います。

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